霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


礼子は姿を見つけ出す案を思い付いた。











「そうだ。透明人間には若い娘の胸を見たおじいちゃんが鼻血を飛ばして色を付けるって、昔何かの文献で見た事ある!」











文献て……

漫画の間違いでしょ。











「そうか!! じゃあジジイ捕まえてくるニャ! あ、しまった。そう言えばさっき人間達を逃がしてしまったではないか」











これに素直に従いかけた眠り猫だが、人間がいない事でアホな案は諦めた。











ちなみに先程黒ガラスが来る前に、礼子は姿を見せる能力で屋台のケチャップを口に付けて脅かして人間を追いやった。











それでも逃げないヤツは、ぶっ飛ばしの能力で強制的に排除。










何人か骨折した。











しかし、命あってのもの。










黒ガラスなら殺す気で人間に攻撃するので、それならばと思い、仕方なく、いやいや、不本意だが、可哀想と思い、ゴメンねと謝り、本当はやりたくないが人間を蹴散らしたのだ。
(とても笑顔で)










余談ではあるが、襲った後は屋台でただ食い。



地面に落ちてる焼き鳥の串も、チョコバナナの材料のバナナの皮も、食っては捨てのマナー違反。










神聖なる東照宮が、一気にゴミだらけになった。










とにかくここには、それを片付けるような人も誰一人としていない。











礼子の言う、亀○人鼻血作戦は使えないのだ