霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


だから今このように、常に走り回ってないといけない状況にある。









あの技は、一度でも喰らってしまうと終了。




礼子でさえ、それは回避出来ないであろう。












「ちょっとちょっとニャンコちゃん。そんなに走って大丈夫?」











「我が輩の体力ニャめんなよ。このくらい平気ニャ。でも、奴の姿が見えなくて攻撃が出来ないからこうするしかないが、何かいい案はニャいか?」











確かに眠り猫のスピードや体力はずば抜けているが、それも限界の限りはある。











対する黒ガラスも姿を消す能力を使い続けてはいるが、眠り猫に比べれば持続性は上であろう。










これは、どうする事も出来ない。












「じゃあさ、あの猫屋敷って技は? アタシ離れてっからさ」










「無理ニャ。半径2m以内にいるなら攻撃は与えられるが、そこに居る保証もない。それに一回使えば我が輩はまた冬眠に入ってしまう。リスクが大きすぎる」












戦力が半分になるのを恐れ、確実性が無ければ使えない。












とにかく、ヤツの姿を見つける事が先決だ