攻撃をしたのは礼子。
パッと屋根から降り、眠り猫の元へパタパタと走って行った。
「どーよ! 油断したでしょ黒ガッパ! この礼子様の作戦、うまくいったわねオホホホ!」
礼子はケタケタと笑い、眠り猫と手をパンと叩き合った。
最初の攻撃は、やられたようなふりをして隙を生ませたのだ。
黒ガラスは身構えて、霊力を高めた。
「フ……流石、人を騙すのを好むね眠り猫。そうだな……やはり邪魔者は完全に消してから、徳川討伐と行くかな」
「ニャにを――! 討伐される悪者はお前ニャ!! 覚悟しろ!」
眠り猫+礼子……
以前ならこんな化け物2人相手しようものなら逃げ出していたが、今は違う。
徳川から奪った、この力がある。
寧ろこのメンツに対しても、黒ガラスは殺る気満々である。
「御託はいい……かかってくるんだな」
そう言うなら遠慮は無しだ。
礼子と眠り猫は、一斉に飛びかかった



