恐怖エネルギーを体に纏い、自然に力を付けた礼子。











このパワーアップした力で、黒ガラスを討つ。












動物達の思い……届け悪党に!!










本当の動物達の思いは礼子に対する恐怖心のみだが、いいように捉えていざ東照宮に向かう。










高原の下山道を降りきった礼子は、体を震わせた。










「ああ、寒かった……鼻かもう。チーン!」








相変わらずどっから持って来たか、何かの紙で鼻をかんだ。










少し落ち着くと、続いて眠り猫に腕を捕まれた。











「ここからの平地は我が輩の足が出番ニャ。行くぞ!」











俊足の速さを見せ、礼子はキャピキャピとはしゃいだ。











「うわ~~! アイスリンクにジェットコースター! これが幻の徳川テーマパークね! 帰ったらブログに投稿しなきゃ! 星五つね!」











そんなもんは存在しない。











オッサンと違いこの速さに楽しみを見いだし、テンションを上げながら東照宮に向かった。











そんな同じ東照宮を遠くに目をやり、悪しき笑みで見つめる黒い影があった。









ここは日光の町沿い。









そこから東照宮を見ながら、一息つける。










「ようやくだ。400年もの恨み……これで精算できる」












黒ガラスは前に歩み、野望の為に進んでいく。











部下も相棒も裏切り、己の夢の為だけに