霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「正しいじゃないか。私はこれから東照宮に向かい、この新しい技で全てを消しに行くのだよ」











「しかし、人間を殺めるとは話に聞いていません! アタイはそんな人間を護るためにアナタに仕えているのです。元来徳川の遺産は呪いが染み付き、人に災いを持たす。そう教えてくれたのはアナタです!」











その為なら、元仲間にだって刃を向けよう。










今を生き抜く大量の人の命が守れるなら、どんな邪魔だても許さない!











それがサキの信念だ。











「青鬼よ……」












「ハッ。なんでしょうか」












「私はこれから、東照宮及び徳川に関わっている人間全てを葬りに行く……400年もの間、ヤツから受けた積年の恨みを晴らす為……この世から、徳川家康の痕跡を消滅する為にな」











!!












サキは驚きの顔を見せた。









その瞬間、黒ガラスは手を突き出した。













「お別れだよ三鬼神。解散だ。コッ!!!!!!!」












真・虎砲がサキを襲う!












ズオン!












サキは身をかわせたが、予想以上のシャドウのでかさにより間に合わず、体の一部が削がれてしまった。












「ぐぁあ!」












ズシャ!!











そのまま地面に転げ落ちるが、黒ガラスは無視して走り去ってしまった……