結界を張られ、そこから離れる黒ガラス達。
数百メートル離れた、徳川埋蔵金の埋まる元の場所まで戻った。
「……続きだ。掘り起こそう」
「合点!」
邪魔者が居なくなったとこで再び掘り進め、数点の箱が土を剥がされ露わになっていく。
こうして全てを掘り起こした宇賀神は、いざ宝の箱を開けようと手を震わせた。
「いよいよだ……俺の億万長者の夢がいよいよ開かれる」
箱に手を掛け、ゆっくりと開けるとそこには……
ピカー!
夜であるが、輝かしい光が眼を襲った。
それはおびただしい金銀の財宝で、箱いっぱいに敷き詰められていたのである!
これも、これも、これも、これも!
どの箱にも、大量の財宝が埋め尽くされていた。
よくある、ここまで来て全て空っぽと言うオチはない。
ついに、徳川埋蔵金が2人の手によって発掘されてしまった



