霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「オイ、クズ。この勝負にも飽きただろう。そこで提案だが、俺様と衝撃波勝負をしないか?」










「ほえ?」











ここへ来ての提案。


何を言うのかと、礼子は不思議な顔を見せた。











「ルールは簡単だ。お互い目を瞑り、1・2・3と掛け合ってから3の時に衝撃波を打ち合うと言うものよ。かけ声から打つまで、どれくらい力を溜められて、より強い衝撃波が打てた方が勝つと言う仕組みだ。理解できたか? クズ!」












……









1・2・『3』の数字の時にバカになる?

じゃなくて、衝撃波?











礼子はしばらく考えると、了承サインを出した。











「オッケー★やってやろうじゃないの!」











礼子は了承するものの、そう簡単に鵜呑みにしてはいけない。










それは駄目だとオッサンは口出ししようとすると、何故か体が動かないではないか。











(こ、これは……!)











金縛り!?










気付くと、赤鬼は左手で礼子に悟られないようにオッサンを縛っている。











ニイ……










その笑みを見て、確実に企んでいるのが分かった