通されたのは、照明器具もないのに妙に明るい部屋。










ドアが2つあり、真ん中には高い机がそびえる。











「いいかい、君。
遊んでるようだけど、君はもう死んで……」










振り返ったその人は、メガネを掛けた細身のオジサン。



だが、こちらを見たその瞬間……











「……!? う、うわぁぁぁ!!!!!」











突然驚き、後ろに後退った。











「ん? なーに?
アタシの顔になんかついてる?」










何もついてないだろうが、明らかにこちらを見て脅えている。










ガン! とその人は頭を後ろにぶつけると、そのぶつかった机にボフンと煙が立ち上った。










「どうした……?」









その煙の中から、今まで見たこともないような巨大な大男が突然現れて、異変を問い詰めた。








そう言われると、メガネの人は手をプルプルと上げ、自分が連れてきた子に指を突き出した。











「れ、れ、れ、礼子君!?」











そう言われた女の子。










「ほえ?」










彼女は、よく分からない声を出した