霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


ドカッ!









礼子の小錦顔負けの突っ張りが決まり、喜びも束の間、その衝撃から生まれた回転を生かして裏拳で逆に殴られた。












「痛った~~~~い!! 乙女を殴るなんてどういう了見よ!! もうアナタとは離婚よ離婚!」













「クハッハッハ! いいぞ、楽しいぞ!! これなら避けられるか? ほれ!ほれ!ほれ!」











手刀の嵐を繰り出し、礼子の体は切り刻まれる。










ただの物理攻撃なのに、ここまで切れ味がいいと敵ながら天晴れである。











対するこちらは、同じ手刀でもモンゴリアンチョップ。












全然話にならない。











無理に手刀対決は勝てないので、ふざけるのは止めて衝撃波を出した。











しかし、出す前に赤鬼に手を何度もはたき落とされる。











このスピードの中じゃあ、口を開けてそこから出す事も出来ない。











接近戦では不向きな技であるし、遠く離れて打っても避けられるのが関の山なのが、この力の悪い点か