霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


コキッ……

コキッ……










赤鬼はその丸太のように太い首を回し、音を立てている。











「ひい、ふう、みい……たったこれだけの為に叩き起こしやがって。おいクズ共。ひざまずいて土下座するなら、半殺しで許してやるよ」












礼子はそれに対してカチンと来て、力を込める。












「このバカチンが! 調子に乗るんじゃないわよ!」











ビリビリビリ……










その潜在能力を引き出すと、関心したように赤鬼は言った。











「ほう……俺様に近い力を持つなクズ代表。子分になるか? それとも死ぬか? ホラ、選べって」










そんなのどちらでもない。










耳を貸さずに、礼子は飛び出した。










バギ!……










礼子のキックが、見事赤鬼の顔面にめり込んだ――――








しかし、赤鬼の拳も、同時に礼子の顔面に叩きつけていた。











「ブ!」











お互い血を出して吹き飛び、それでも倒れずに再び飛び付き合った。











礼子の驚異的スピードと力と、ほぼ同等の戦闘を見せる赤鬼。










実力は互角か?