霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


黄鬼のお陰で、まるっきりダメージを追っていない赤鬼は余裕の言葉を吐く。











「ああん? お前如きに何ができる。相手になってやるよ、どこからでもかかってこい!」











ギュン!










礼子は一瞬の内に敵に積めよると、流石にその素早さに赤鬼はギョッとする。











パン!











礼子の張り手が、赤鬼の頬にHIT!











続いてどこで覚えたかムエタイ式ソバットや、衝撃波を駆使して敵を圧倒させた。









過去に闘ったお祭り霊の経験を活かしての、霊力を乗せた攻撃だ。








「グハッ! バカな、その怪我でまだこれ程動けると言うのか!」












彼の2倍になったスピードでも、遥かに凌駕する駿足を見せ付ける礼子。











怒りが彼女を強くさせているのだ。











礼子は手を振りかぶり、赤鬼に一つ一つビンタしていく。











「これは、サキが君たち不良グループに巻き込んだ分! これは、東照宮に悪いこと企んだ分! これは、黄鬼の気持ちを踏みにじった分! そして最後にこれが……」











ラスト一発に大きく振りかぶり、それを勢い良く振り下ろした。











「アタシの怒りよ~~~~~!!!!!」











綺麗に決まり、赤鬼は吹っ飛び地面に転がった。










それを見てオッサンは思う。











てか礼子君……

殴られた私の分は……?