霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「弱き者は俺の仲間ではない。目障りだ」











グググ……











足に力を込めて踏みつける。












「あ……赤鬼ぃ…………カハッ。私は昔からずっと……」












それでも手を上げて、赤鬼の温もりを求める黄鬼。










赤鬼はそれを見ると、赤き目を輝かせた。












「去ね!」











ズシャ……











黄鬼は潰され、完全に霊界から浄化されてしまった。








……









何て……



酷いことを……











敵であろうとも、黄鬼の健気な気持ちを踏みにじった行為。










絶対に許しはしない。











オッサンは怒りの声を上げようとした時に、それより早く、隣で倒れていた礼子は怒鳴り上げた。











「ぐ………。ちょっとちょっと! 君それはヒドいよ!! せっかくの行為を無碍にするなんて! 人の事を考えない悪人! この礼子が、月に変わってお仕置きよ!」











そう言い、怪我をしながらも立ち上がる。











だから、その決め台詞は却下だって前回言ったろーに