バギ! 早速顔面に、重い拳が振り下ろされた。 (い、痛い……) その一回だけでも挫けそうになり、涙目になる程だ。 「クハハハハハ! どんどん行くぞ!」 バギ! バギ! ドカッ! 殴る蹴るの暴行を繰り返し、直ぐにオッサンの体は傷で腫れ上がってきた。 それでも耐え忍ぶ。 その歯を食いしばる姿は、余計に赤鬼を喜ばせた。 お陰で、どのくらい殴り飛ばされたのだろうか? もう立つ力も残っていない。 「グフぅ……」 ガク……! ついに地面に膝を付け、2人を守る広げた手も上がらなくなってしまった