霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


しかし、女王は特段止めるわけでもなく、寧ろ挨拶を促した。










「さあ……どうしたのです? 挨拶なさい」









そのふんぞり返った様に見えた対応は、礼子の怒りのキャパを軽く越えた。











こんのっ……


バカ娘が!!!!!











ズンっ!!









礼子の周りの空気が、波打つように歪みを見せた。








「な、なんだこれは!? 重い!」










その歪んだ霊力は圧力となり、使者霊は全員その場にひざまずいた。











更には女王も片足を付き、苦しそうに胸を抑えている。










「!! カハッ!! 何ですか!? この圧力は!」









すると、いつの間にか女王の後ろで礼子が鬼の形相で見下ろしていた。











「悪い子ね、里子……親に対する無礼……この罰に処する!!」









いきなり礼子は里子を脇で抱え、大きく手を振り上げた。









パーーン!

パーーン!







響く反響。






その光景を、霊圧が解除された使者霊達は見上げている。










「じょ、女王様がお尻ペンペンされている!」










「ああ、女王様お尻ペンペンだ!」









「おしペンの女王様だ!」











助けろよ