「そう言う事だからごめんよ……ウチのチビ竜騎も放っておいたままだからね。ちょっと最近、アイツから離れるワケにもいかないんだ」
そうなのかと、オッサンは気を落とす。
四獣霊が居れば百人力なのにと思って居たが、ここでリタイアか。
「分かりました……道中お気をつけてください」
オッサンはペコリと頭を下げた。
斜め45度!
綺麗な会釈だ!
これだけは得意とする彼の技。
そんな事より昇級して、霊の技を覚えてもらいたいものですね。(うるさいよ)
「何かあったらムチャはしないように。里子ちゃんにも直ぐに対策の派遣霊を出すように言っとくから。それじゃあ……」
火鳥はそう言って、珍しく人の肩に……そうオッサン肩に手を置き、そのまま家を出た。
キラッ……
その肩に、淡い光が輝いた気がした



