霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


やっぱりあの時そう思ったように、07の戦いの時にコイツが居れば直ぐに解決できたのに。







いや、居ても今回の時のように勝手な行動されたら頭数にならない。









は! そうだよ!










オッサンは思い出すかのように、礼子への説教が始まった。










「忘れてた! 君! 家康公が襲われてる時、呑気に焼き鳥食ってたでしょ!? 助ける気あるのかね。だいたい霊は物食えないし、どっから持ってきたんだね! 店側損害でしょ!」











礼子は面倒くさく、小石を蹴りながら言い訳をした。










「だってオッサン達、さっさと行っちゃうんだも~~ん。しかも結局逃げられて、手掛かり無し何でしょオッサンダッサ~。それに焼き鳥持って来たんじゃないよ、ちゃんと買ったんだから」










買ったって……









嘘つけオイ。










「んなわけないでしょ! 霊がどうやって買うんだね。人間に迷惑かけちゃいかんと、あれほど言っとるだろーに。それに、何もしない君より役にたってるよ全く……」











「本当に買ったてぇ~~。姿見える能力でさ」










そんなとこで、霊の能力を都合よく発動して……










驚かせる為にじゃなく、どうしてこう悪知恵みたいのが働くのだろうか?











「それにしても、金が必要でしょーに」










「ううん。金ならあるよホラ」









そう言うと、礼子は札がギッシリ詰まった財布を取り出した。









コイツどこから……?