四獣霊と最強娘礼子……
そんな強大な2人がぶつかり合えば、直ぐにでも衝撃音が聞こえてくるだろう。
それを亀咲は期待して待ってるが……
10分……
20分……
おや……?
30分経っても音沙汰なし。
どうしたんだ?
様子を見に行こうとしたら、ようやく帰ってきた。
まだ腕を引かれたままだ。
「遅かったじゃないか獅死雄。ん……?」
亀咲が見上げると、何か獅死雄の顔だけゲッソリしている。
何があったのか……?
獅死雄はフラフラしながら呟いた。
「もういい……あの娘子には関わるな。何でもないからソッとしてくれ」
何をした!!!
あの傲慢な獅死雄から、そんな弱気な発言が出るなんてありえない。
礼子は手を振って、獅死雄を解放した。
「また今度デートしようねん♪」
少し間を置いてから……
「フン……首を洗って待っておれ」
獅死雄はそう言うと他の四獣霊達は気を使い、彼の近くに行った。
多分、何かやりやがったな



