霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


四獣霊と最強娘礼子……









そんな強大な2人がぶつかり合えば、直ぐにでも衝撃音が聞こえてくるだろう。










それを亀咲は期待して待ってるが……











10分……

20分……








おや……?









30分経っても音沙汰なし。









どうしたんだ?









様子を見に行こうとしたら、ようやく帰ってきた。










まだ腕を引かれたままだ。










「遅かったじゃないか獅死雄。ん……?」










亀咲が見上げると、何か獅死雄の顔だけゲッソリしている。










何があったのか……?










獅死雄はフラフラしながら呟いた。










「もういい……あの娘子には関わるな。何でもないからソッとしてくれ」










何をした!!!










あの傲慢な獅死雄から、そんな弱気な発言が出るなんてありえない。










礼子は手を振って、獅死雄を解放した。










「また今度デートしようねん♪」









少し間を置いてから……










「フン……首を洗って待っておれ」










獅死雄はそう言うと他の四獣霊達は気を使い、彼の近くに行った。









多分、何かやりやがったな