そんなこんなで様々な話をし、門の前までやってきた。
「おお、やっと戻ったよ。さて、任せた霊達は共犯の人間を捕らえる事が出来たかな……?」
オッサンは安堵と共に、大きく前に一歩出歩こうとすると、後ろからチョイと火鳥に引っ張られた。
「ん~ねえねえ。ここに来る前里子ちゃんに聞いたんだけど、ここに彼女のお母さんが来てるって本当?」
それを言われて、少し考えた。
何の事かを……
「お母さん……? ……ハッ!礼子君!!」
そう言えば、ソイツの存在をスッカリ忘れていた。
頭数には入れてなかったから、いないものとして扱っていたからだ。
その反応を見て、火鳥は嬉しそうに言う。
「やっぱり~~! 里子ちゃんとうまくいくには、先ずはお母さんを味方にいれないとな。何だったらその礼子ちゃんでもいいかも♪生まれ変わって若いんでしょ?」
「……火鳥さん。止めた方がいいですよアレは。本当に冗談抜きで」
あれと付き合うなど、ニトロを背負った放火魔と付き合うようなもの。
命が惜しけりゃ、関わらない方がいいくらいだ



