霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


そんなこんなで様々な話をし、門の前までやってきた。










「おお、やっと戻ったよ。さて、任せた霊達は共犯の人間を捕らえる事が出来たかな……?」









オッサンは安堵と共に、大きく前に一歩出歩こうとすると、後ろからチョイと火鳥に引っ張られた。











「ん~ねえねえ。ここに来る前里子ちゃんに聞いたんだけど、ここに彼女のお母さんが来てるって本当?」









それを言われて、少し考えた。

何の事かを……








「お母さん……? ……ハッ!礼子君!!」











そう言えば、ソイツの存在をスッカリ忘れていた。










頭数には入れてなかったから、いないものとして扱っていたからだ。










その反応を見て、火鳥は嬉しそうに言う。











「やっぱり~~! 里子ちゃんとうまくいくには、先ずはお母さんを味方にいれないとな。何だったらその礼子ちゃんでもいいかも♪生まれ変わって若いんでしょ?」











「……火鳥さん。止めた方がいいですよアレは。本当に冗談抜きで」












あれと付き合うなど、ニトロを背負った放火魔と付き合うようなもの。










命が惜しけりゃ、関わらない方がいいくらいだ