霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


それで襲撃の際、三鬼神に奪われたのが黒魔術などの怪しい本。









それを取り戻す為、派遣されたのが彼らである。










「それはまた、遠い所からご苦労様です……」











しかし、同時に襲撃ってオッサン達でさえ歩いて数日掛かった東照宮だが、三鬼神や四獣霊はどんなスピードで来たんだよ……と頭の片隅でオッサンは小さく突っこんだ。










四獣霊はさることながら、三鬼神もやはり相当な実力はあるようだ。











「あーあ……せっかく里子ちゃんが苦労して集めたものを……ヤツらが……」










火鳥は里子の苦労を想い、同情してみせた。











そりゃそーだ。

数年かけて集めた本だ。









同情もしたくなる。











ちなみに余談だが……



危険な冊子。古文書などを集める際の事。









命を受けた下っ端霊はよく分からず、とりあえず片っ端から本屋の本をパクリ、本棚をガラガラにさせる。









お店の人 大損。









ギリギリ経営を務めていた、前の事業から復帰した小さな商店街の本屋。
『マジかよ古本屋阿部』は、これをキッカケで潰れてしまった。











更に吹っ切れたこの店は、空いた本棚いっぱいにエロ本や世に出歩かない裏物を仕入れ、オーナー阿部は摘発されるのであった…