「ちっ……あの小娘、仮面の下からアカンベーしながら逃げやがったよ。私の死霊のコレクションにして裸踊りさせてやる」
「まあまあ亀咲ちゃん。怒らない怒らない♪どうやら、何とか落ち着いたみたいだね」
そう言うと火鳥は振り返り、ニッコリとしてオッサンに手を伸ばし、座ってるとこを立たせてくれた。
相変わらず優しさは変わらない。
「しかし、アナタ方がどうしてここに……」
その経過を聞きたい。
他の2人は黙っているが、火鳥が代わりに答えてくれた。
「長くなるから歩きながらね。そうだなあ……先ずは彼らの事を説明するかな」
そう言って、両隣の2人を指差す。
あの時の戦いで、亀咲は里子に吹き飛ばされ、獅死雄は刃によって血だらけで倒れた。
それを、1から説明してくれる。
「あの戦いのあと、瀕死の2人を拾ってくれたのは、光の女王……里子ちゃんなんだ。罪を憎んで霊を憎まずってサ」
火鳥は里子に好意を寄せており、終始護ってくれた人物。
戦いの後でも、そこそこの交流があっても、おかしくない



