霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「ちっ……あの小娘、仮面の下からアカンベーしながら逃げやがったよ。私の死霊のコレクションにして裸踊りさせてやる」









「まあまあ亀咲ちゃん。怒らない怒らない♪どうやら、何とか落ち着いたみたいだね」










そう言うと火鳥は振り返り、ニッコリとしてオッサンに手を伸ばし、座ってるとこを立たせてくれた。











相変わらず優しさは変わらない。










「しかし、アナタ方がどうしてここに……」










その経過を聞きたい。






他の2人は黙っているが、火鳥が代わりに答えてくれた。










「長くなるから歩きながらね。そうだなあ……先ずは彼らの事を説明するかな」










そう言って、両隣の2人を指差す。











あの時の戦いで、亀咲は里子に吹き飛ばされ、獅死雄は刃によって血だらけで倒れた。










それを、1から説明してくれる。










「あの戦いのあと、瀕死の2人を拾ってくれたのは、光の女王……里子ちゃんなんだ。罪を憎んで霊を憎まずってサ」









火鳥は里子に好意を寄せており、終始護ってくれた人物。










戦いの後でも、そこそこの交流があっても、おかしくない