すると、黄鬼はプンスカ怒りながら言った。
「元テロリストが大きく出るじゃないの! リーダー、アイツ等やっちゃおうよ! あのブス許せないし」
ブス?
指をさされた亀咲は、青筋を浮かべて霊圧した。
「誰がブスよ? …小娘が粋がるんじゃないよ」
ゴゴゴゴゴ!!!!!
その力は相変わらず凄い。
後ろに居ても、肌にビリビリと感じる。
すると赤鬼は溜め息をつき、戦闘意志を外した。
「……3対2か。せめて青鬼がいればな。この戦いは我ら2人では分が悪い。流石に四獣霊相手ではどうしようもない。黄鬼。帰るぞ」
「え~~~~~そんな~~~」
しかし、赤鬼にそう言われると素直に従う黄鬼。
2人はそのまま風を纏うと、辺りの草原の葉っぱを飛び散らせた。
『また会おう……諸君』
そう言葉を残し、2人は姿を消してしまった……



