霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「ニャんだ? 新たな敵か?」








眠り猫が爪をシャキーンと出すと、オッサンは回転しながら抑えつけた。











「ウォォォォーイ!!!!!!バ、バ、バ、バ、バ、バカモン! 君も同じ獣霊なら知ってなさい! この方は!!」











月の光に照らされ、一斉に顔が露わになる。











そこには、かつての『あの男』が元気に言葉を掛けてきた。










「や★しばらくぶりだね」











そう言ったのは……四獣霊・火鳥!









この霊は昔霊界全体を揺るがすテロ事件の時、オッサンと共に戦った戦友である。











その両脇に居るのは……?










その姿も見えると、オッサンは再び悲鳴を上げた。











「ヒイ!!」











まさか……


そんな……?









あり得ない!!!!!!










両脇に居たのは、何とあのかつての強敵……

四獣霊亀咲と獅死雄の姿である。











そっくりさん……?


いや違う!!


こんな時にボケるな!!









コイツ等は、あの時倒したハズじゃあ?










ワケも分からず、オッサンはパニックで小躍りしてる