「ニャんだ? 新たな敵か?」
眠り猫が爪をシャキーンと出すと、オッサンは回転しながら抑えつけた。
「ウォォォォーイ!!!!!!バ、バ、バ、バ、バ、バカモン! 君も同じ獣霊なら知ってなさい! この方は!!」
月の光に照らされ、一斉に顔が露わになる。
そこには、かつての『あの男』が元気に言葉を掛けてきた。
「や★しばらくぶりだね」
そう言ったのは……四獣霊・火鳥!
この霊は昔霊界全体を揺るがすテロ事件の時、オッサンと共に戦った戦友である。
その両脇に居るのは……?
その姿も見えると、オッサンは再び悲鳴を上げた。
「ヒイ!!」
まさか……
そんな……?
あり得ない!!!!!!
両脇に居たのは、何とあのかつての強敵……
四獣霊亀咲と獅死雄の姿である。
そっくりさん……?
いや違う!!
こんな時にボケるな!!
コイツ等は、あの時倒したハズじゃあ?
ワケも分からず、オッサンはパニックで小躍りしてる



