霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


赤鬼は歩み寄るが、ピタリとその足を止めた。










「……フ。だがコイツらにトドメは刺せないだろう」










おや?

また見逃し台詞か?









黄鬼が軽くブーたれる。










「え~~リーダーまでそんな事言うの~~? どうし……!」








ボコン……!








そう言いかけた瞬間、地面から無数の手が飛び出した!









「ハッ!!」











とっさに気付いた黄鬼は空に飛び、それを回避した。










「ヤダ~~~何あの手~~気色悪い~~。え? キャ!」











続いて空中より火の玉が現れ、黄鬼を追尾した。











「何よコレ! ア痛! む~~今度はこんなとこに見えない壁がある~~。もうムカつく!」










それを赤鬼も同じ現象が起こるが、黄鬼より華麗に全て避けていた。











そのまま着地をし、手に力を溜める。










「……奇襲とは卑怯じゃないか? 噂の天下のお偉いさん」










ザ……










オッサンと眠り猫の前に、三人の姿が……










コイツは……










いや、この方は……










「あわわ……」










オッサンはブクブクと泡を吹いた