赤鬼は歩み寄るが、ピタリとその足を止めた。
「……フ。だがコイツらにトドメは刺せないだろう」
おや?
また見逃し台詞か?
黄鬼が軽くブーたれる。
「え~~リーダーまでそんな事言うの~~? どうし……!」
ボコン……!
そう言いかけた瞬間、地面から無数の手が飛び出した!
「ハッ!!」
とっさに気付いた黄鬼は空に飛び、それを回避した。
「ヤダ~~~何あの手~~気色悪い~~。え? キャ!」
続いて空中より火の玉が現れ、黄鬼を追尾した。
「何よコレ! ア痛! む~~今度はこんなとこに見えない壁がある~~。もうムカつく!」
それを赤鬼も同じ現象が起こるが、黄鬼より華麗に全て避けていた。
そのまま着地をし、手に力を溜める。
「……奇襲とは卑怯じゃないか? 噂の天下のお偉いさん」
ザ……
オッサンと眠り猫の前に、三人の姿が……
コイツは……
いや、この方は……
「あわわ……」
オッサンはブクブクと泡を吹いた



