すると赤鬼は、機嫌を損ねたように言う。
「何の真似だ青鬼。見逃すつもりか?」
黄鬼もそれに便乗してくる。
「何いい子ぶってんのさ青鬼。リーダーの言う通り、こんなの片付けちゃえば楽でしょ?」
「……」
仲間にも何も返事をしない。
そのままクルっと向きを変えると、青鬼は黄鬼にぼそりと呟き、黒ガラスの逃げた方に去っていく。
一体何なのか?
赤鬼はそれを訪ねた。
「オイ、何て?」
「ん~~コイツらは放っておけって。任務で言われてないし、関わると良くないって。先に主のとこに行くってさ」
任務優先の青鬼。
オッサン達を倒せとは言われていないからか、足止めさえすれば、さっさと行ってしまう。
お……
この流れは、もしかしたら見逃してくれるか……?



