『三鬼神』……?
そんな聞いた事もない、マイナーな名前。
ヤツの手下ならば、実力は低いだろう。
「強行突破だよ、眠り猫君!」
「よし、行くニャ!」
二手に別れて突破しようとすると、赤い鬼の仮面をした霊は手を上げた。
ドン!!
「何!? ぐあ!!」
オッサンは、そのまま軽く吹き飛ばれてしまう。
幸い遠くからの攻撃で、まだ怪我は深くないが、問題はそこではない。
「まさか! 階級10!?」
今の衝撃波は、紛れもなくそう。
階級10の能力、相手を吹き飛ばす力だ。
黒ガラスの階級が8なので、それ以下だとたかをくくっていたが、まさか階級10だろうとは……
ハッ……
眠り猫の方は……?
そう思って見てみると、青い鬼の仮面の前で眠り猫はひざまずいていた



