霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


『三鬼神』……?










そんな聞いた事もない、マイナーな名前。








ヤツの手下ならば、実力は低いだろう。











「強行突破だよ、眠り猫君!」









「よし、行くニャ!」











二手に別れて突破しようとすると、赤い鬼の仮面をした霊は手を上げた。










ドン!!










「何!? ぐあ!!」











オッサンは、そのまま軽く吹き飛ばれてしまう。











幸い遠くからの攻撃で、まだ怪我は深くないが、問題はそこではない。










「まさか! 階級10!?」










今の衝撃波は、紛れもなくそう。




階級10の能力、相手を吹き飛ばす力だ。











黒ガラスの階級が8なので、それ以下だとたかをくくっていたが、まさか階級10だろうとは……











ハッ……

眠り猫の方は……?










そう思って見てみると、青い鬼の仮面の前で眠り猫はひざまずいていた