霊務・ザ・ファイナル(霊務4)


「う゛ぉ!?う゛ぉぉぉぉ~~!!」










こええ。


メッチャこええ!










遊園地のジェットコースターなんて比じゃない。











こんなアトラクションあったら、みんなポックリ逝っちゃうよ!!







とのツッコミが入るくらいの超スピード。











いきなり方向は変えられないが、ただ真っ直ぐ走るだけのトップスピードのみなら、カマイタチ系の特殊能力を凌ぐだろう。










これほどの力があるとは……











流石一匹で、家康公を護っていただけの実力はある。











そう考えてる暇もなく、眠り猫は直ぐにそのスピードを落とした。











ズザザー!!










大量の砂埃が舞う。

勢い余って、オッサンは地面の砂に頭から突っ込んだ。










眠り猫が止まったのは、この森に囲まれた道で何かを見つけたらしい。











「居たニャ! 黒ガラス!」











その後ろ姿からして、間違いない。










相手もそれに気付いた。










「ク……しつこい」












眠り猫は声を飛ばす。









「観念しろ!! もう終わりニャ!!」