…………あれ?








ここはどこ……?









周りは『闇』としか言い表しようがない、黒で塗り固められた世界。










自分が何故ここにいるのかも、よく分からない。











不思議な感覚……









つねっても痛みがないので、面白いから跳ねてバック転に挑戦してみた。











フワッ……










体が滑らかに浮く。



当然、簡単にそれはできた。











「わー! 凄いアタシぃ!! これで成績5ね!」










すると、遠くから声が聞こえてきた。










「キミキミ! 遊んでないで、こちらに来たまえ!」










男性のような声だ。


目を凝らすと、その背中が見えた。










「ハ――――イ」










言われるがまま怪しもせず、素直にその後をついて行った