扉を開いた広いスペースの先に階段がある。 その上に頑丈なつくりの 煌びやかな三つの椅子がある。 真ん中の一際美しく巧妙な細工がされた席に鎮座しているのはこの国の王、 黒須龍焔(くろす りゅうえん) 美桜の父だ。 黒髪の短髪に切れ長の目元 一見強面だが笑った時のえくぼが優しい印象を与える。 「父様おはようございます。遅れてしまってごめんなさい…」 「おはよう美桜。まだ10分ほどあるから大丈夫だぞ。でもちゃんと謝れるなんてさすが私と里桜の子だ……………」