――――… 「陛下並びに王太子様、姫君様ご機嫌麗しく…」 と言い、先ほど入って来た彼はひざまずき深く礼を取る。 「面を上げよ。堅苦しい挨拶は良い。…久しいな日更木。」 日更木(ひさらぎ)と呼ばれた男は顔を上げて微笑んだ。 その微笑みは彼の透き通った肩下ほどの長い金の髪に良く栄える。 少し青みがかった瞳を黒の細いフレームのメガネで覆っている。 「彼は?」 「隣国の従者だよ美桜。僕も何度か会ったことがある。」 「隣国…パルティン国のこと?」