あたしが怪訝そうな顔で和菓子達を見つめていたことに気付いたのか、沖田さんは一旦動きを止める。


…何?

…なんか、嫌な予感がするんだけど。



「千春さんって、未来…から来たんですよね?」


「…はい。…それが何か?」



その言葉に、沖田さんは目をキラキラとさせる。


…と、同時に身体を乗り出してくる。



「未来では、どんな甘味があるのですか!?」


「………は?」



甘味…、まあ洋菓子のことなのかもしれない。


そういえば、こっちに来てからチョコとか食べてない。


考え出したら、少し食べたくなってきた。



「…チョコとか、クッキーとか…?」


「ちょこ?って何ですか?」



沖田さんが首を傾げながら尋ねてくる。


チョコの説明…。

何?

甘い…とか?