Give Me Smile―新撰組と氷姫―






座り始めて、五分くらいは経ったのだろうか。


未だに、三人とも口を開こうとはしない。



「………あの、ご用件はなんでしょうか?」



痺れを切らしたのは、あたしの方が早く、先に口を開いてしまった。


土方さんはそれを待っていたのか、話し始める。



「……先日、総司と斎藤が河原でお前を目撃したそうだ。…それは本当か?」


「………はい」



コクリと頷き、肯定する。


やっぱり、あの日の出来事の話か。


…逃げなければ良かった、なんて後悔しても遅いんだ。