土方さんの部屋の前に到着し、ノック仕掛けていた手を下ろす。 「…神崎です」 「入れ」 それから、小さめの声で名乗ってから、障子を開け、中へ入る。 中には、土方さんと沖田さんと斎藤さんしかいなかった。 部屋に入って少し歩いたところで、ストンと腰を下ろす。 あたしを見ている三人の目が、いつもより厳しいのは気のせいではないだろう。