Give Me Smile―新撰組と氷姫―







***



(野菜にお米に魚、調味料も少ないけど買えた)


勿論、土方さんから頼まれている墨も。


これで、あと何日かは買い物に出なくてもいいはず。



「…ふぅ」



と一つため息を吐きながら、怠い腕に力を込める。


ゆっくりと新撰組へ帰っていると、門の前に人が立っていて。


よく目を凝らして見てみると…。



「千春さん!おかえりなさい」


「……今日は、巡察のはずでは?」



今あんまり会いたくない沖田さんが、ニコニコしながら立っていた。