「…そうか」



一君が抑揚のない声でポツリと呟き、もうこれ以上追及してくることは無かった。



「──…ですが、土方さんに、報告はするつもりです」


「………」



僕も新撰組の一員なんですから。


…こればっかりは、仕方ありません。



もう夕日が沈みかけ、夜が訪れようとしている。


これから、なにが起こるのか─?と、一抹の不安が過ったのでした。