Give Me Smile―新撰組と氷姫―







呟いてみても、嫌。

やっぱり、あの時代には…帰りたくない。


確かに、あの時代は何でもある、けど…。


何も、求める物が無いんだ。



「………お祖母様…」



あたしは、どうしたらいい…?


ふと、静かに流れる川を見つめる。


川の近くには、桜が葉桜へと変わっている。



答えなんて、出ないと分かっていても──求めてしまうのは何故?



───分からない。

分からないよ…。



あたしは川を見つめながら、携帯を操作して、音楽を流す。


それを聴きながら、口ずさむ。



あたしの──大好きな歌。