基本、屯所は幹部の誰かに声を掛ければ、いつ出掛けてもいい。 だから、あたしは朝食中に沖田さんに声を掛けておいた。 地図とにらめっこをしながら、京の街を歩く。 えーと…、この道を左に曲がって…。 次をまた左…。 そんなことを繰り返しながら、なんとか野菜を買ったりしながら、買い物をしていく。 …途中、道に迷ったけど、人に聞いてやっとたどり着いたりもした。 「……、重い…」 さっき味噌を買ったから、これで買い物は終わり。 多めに買っておいたから、今あたしの両腕には荷物でいっぱいだ。