やっぱり、女中になったんだから隅の方がいいのかな。
元々、あの家のときも一人で食べてたし。
…そもそも、大人数でご飯を食べるのは…あんまり好きじゃない。
そう思うことにして、自分の膳を持って、一人隅に行こうとすれば。
「あれ、千春さん?何処へ行くんですか?」
首を傾げて、お箸を止めた沖田さんに呼び止められた。
その問いに、少し言葉を濁す。
「…いや、その…あそこの方へ行こうかと…」
「…?食べる場所が決まってないなら、僕の隣どうぞ」
結構です、と言おうとした途端、沖田さんは隣に座っていた平助と呼ばれる人を退けていた。
「平助、ちょっと横へ寄って下さい」
「ん?あぁ、いーよ」
「……すいません」
なんか、あたし悪いことしてないけど…悪いことしてるみたいだ。

