沖田さんも斎藤さんも、自分の定位置に座り、中にいる人全員あたしを見ている。
シーン…と静まっていて、どうすればいいかもわからない中、近藤さんが手招きをしていた。
こっちへ来い、って意味だよね?
近藤さんの横へ立つと、ニコニコと、優しい笑顔で笑っていた。
「皆、紹介しよう。新しく女中になった神崎千春さんだ」
「……神崎千春です。宜しくお願いします」
簡単な自己紹介をして、ペコリと頭を下げる。
「さあ、朝ご飯を頂こうか」
近藤さんがそう言った途端、皆…って言ってもごく一部の人だけが、ものすごい勢いで「いただきまーす!」と言って食べ始めた。
それに続いて、他の人達も食べ始めた。
…のは、いいんだけど。
…あたしって、ドコで食べたら、いいのだろう…。

