大広間の中にいたのは、近藤さん、土方さんと…顔を知らない人達。
「総司、遅い!俺、腹ペコなんだけど!!」
「あぁ、すいません。平助(ヘイスケ)」
「軽っ!謝る気あんのかよ?」
「あるわけないじゃないですか」
この中で、一番小柄そうな男の子…平助と呼ばれる人と沖田さんが話し合いをしている。
誰も止める気がないのか、皆スルーしていて、というか慣れていそう。
言い争いが収まったころ、平助という人は初めてあたしに気が付いたみたいだ。
「総司、誰?この子。めっちゃ綺麗じゃん!」
「平助、いい加減黙れ。いつまで経っても飯が食えねぇだろ?」
また知らない人が喋り、平助さんは、「あ、ごめん!」と言って、座り直した。

