Give Me Smile―新撰組と氷姫―





………。

もう、いいや。


大体、着方って、浴衣と一緒なはず。

知らないんだから、頑張って着物っぽく着てみよう。









「……千春さーん、着替え終わりました?」


「…はい」



沖田さんがゆっくりと部屋へ入ってくるなり、大きく目を見開いた。


背中に緊張と冷や汗が流れる。



「…千春さん、なんですかその着物……」


「……え、っと…ですね……」



もはや、沖田さん苦笑い。


それもそうだろう。


一応着てみただけで、着方なんて全く知らないから、歪んで、しわくちゃなんだから。