トコトコと、歩く度に身体が揺れる。 まるで、乗馬に乗ったみたいな感覚で、気持ちいい。 沖田さんの背中って、とても暖かく、陽だまりのような香りがする。 「千春さん、良かったですね。土方さんからの───」 あぁ、駄目。 昨日、走り過ぎたせいか、とても眠たい。 「──…それで─」 眠ったら駄目なのに、瞼が自然に閉じていく。 沖田さん、すいません。 そう思った途端、あたしの意識は薄れていった。