うちがしげしげと入ってきた人を見ていると視線に気付いたのか、きょとんとした後…、
「雪さん、ですか?」
「はい、そうですけど…?」
「これから、よろしくお願いしますね」
にっこり、と上品に笑う山崎さん。
それを見て、少しドキッとする。
「は、はははいっ!こ、こちらこそっ!」
「はは、 そんなに緊張しないで」
うわー!わー!
わあぁあ!今のは反則!反則やわ!
いきなりうちの目を見て上品に笑うもんやから、ちょっとだけ胸の奥が高鳴ってしまった。
ほんまにびっくりした。
せやから、ちょっとだけ挙動不審になってもしゃーないと思うねん。
やのに…、
「チッ。 浮かれてんじゃねぇよ」
「な……っ!」
なんやの、土方さん。
確かに 場の空気を変えてもうたのはうちやけど、そないに怒らんでもええやんか。
「副長、そんなに怒らないで下さい。俺はもっと色気がある人が好きですので」
「うるせぇ。てめぇの好みなんか聞いてねぇ」
「安心なさるかと思ったのですが…俺の勘違いでしたね」
「お前…いつか覚えてろよ」
「善処しますが、明日になれば忘れているかもしれません」
うわぁ、土方さんが口で負けてる。
山崎さんは敵にしたらあかん人やなぁ。
それにしても、山崎さんは色気がある人が好きなんか…。
「土方さんは、どういう人が好きなんですか?」
ちょっと、気になる。
思い切って聞いてみたけど、いいやんな?

