Give Me Smile―新撰組と氷姫―





沈黙。


沖田さんがいない間、もっと質問攻めにあうのかと思っていた。


だけど、今は考えを巡らせているみたいで、すごく静か。


さっきのうるさい声が嘘みたい。



長い沈黙の中、少し足が痺れてきたな、と思っていたら、知らない声が聞こえてきた。



「歳、失礼するぞ」



声とともに入ってきた、いかつい人が入ってきた。


この人が、新撰組の局長、なんだろうか。

いかついけど、なんだかおっとりしている。


沖田さんはあたしの隣に、局長は、土方さんの隣に座った。



「君は…とても珍しい着物を着ていると総司に聞いたが…本当に珍しい」



近藤さんは目を丸くしながら驚いている。


土方さんは、はぁ…と深いため息を吐いた。