どうしよう…。
どうしよう…!
苦しい…っ。
「…っ、はぁ…!」
これは、過去吸…?
けど、今までこんなに強烈に苦しくなる事なんて無かったのに…!
苦しい。
何か、袋…!いや、この時代に袋なんて無いんだった…!
ドタッと倒れこみ、なんとか二酸化炭素を吸い込もうと口を手で覆う。
けれど、効果は無く、息は苦しくなるばかり。
「………神崎、いるか?雪が屯所を汚しつつあるのだが…」
障子の向こう側から、斎藤さんの声が聞こえてくる。
助かった、なんて思わない。
なんせ、あたしは今半裸状態で、呼吸もままならない。
それに…。
(この傷、傷だけは、誰にも見られたくない…っ!!)
「……神崎?いないのか…?」
「…ひゅっ、は…!」
「……神崎…!?」
お願い。
あたしは、大丈夫だから。
ガクガク、と全身が震える。
お願いだから、このまま去って。
「……部屋に入るぞ?」
やめて!
嫌、やだ…っ!
「…や…っ…!」
あたしの願いも虚しく、斎藤さんは静かに障子を開き、目を見開いた。

