「……変だったな」
ポツリ、と独り言。
『……、特に誰とも会っていませんが…』
千春ちゃんと別れ、団子片手に自室へと向かう。
(さっき…誰かを庇った、か…?)
あるいは…。
「隠したのか…?」
だが、何の為に?
俺達<新撰組>に言えない事、言いたくない事、言う必要性がない事…。
昨日、買い出しに行って来ると行った後、帰ってくるのが遅かった。
それも、晩飯が一刻も遅れてしまう程に。
「あれ?左之さん。俺にも団子一個くれ!」
「お、平助じゃねぇか。いいぜ、全部やるよ」
「本当か!?やった!」
曲がり角から出てきた平助に団子を渡し、一言二言話してその場を離れる。
後方から、バシャッ!と桶をひっくり返したような音がした。

