あたしは、洗濯物を全て干し終わり、直射日光を避けるため、縁側に座って休憩中。
「暑い…」
チラリと来ている着物を見る。
青色の生地に百合が描かれていて、見た目は涼しそうだけど、物凄く暑い。
なので、この前買った扇子で自分に風を送っていると、雪さんは半泣き状態で喚いた。
「千春ちゃん!お願いやから手伝ってくれへん?」
「……考えておきます」
「そ、そんなぁ〜っ!?」
あたしは全て干し終わったけれど、雪さんはまだ半分くらい残っている。
…どうしたら、そんなに作業を遅くする事ができるのだろう?
「お、千春ちゃんは洗濯終わったのか?」
「……原田さん」
後ろから声が聞こえたので振り向くと、原田さんが団子片手に立っていた。
…その団子、一応お客様用なのに。
「雪は相変わらずだな…」
「……えぇ」
何故か原田さんはあたしの隣へ座り、団子を食べはじめた。
何かあたしに用でもあるのだろうか?
だけど、原田さんがあたしに頼む程の事なんて…無い、はずなんだけど。

