千香は馬鹿だけど、その分素直。
だから、裏表がないし、ズバズバなんでも言っちゃうから、友達多かったな。
もちろん、その事に妬ましく思った事は1度もない。
ただ、姉として、ほっとしていたんだ…。
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「……千香…!」
パチッと目が醒め、体を起こす。
視界に入っているのは、ただの木造の天井。
隣には、沖田さんがスヤスヤと眠っている。
「……朝…か」
願うならば、夢が醒めてほしくなかった。
また、単調な日々に戻ると思うと、ため息が出てくる。
ふと、懐に手をいれて携帯を出す。
「……あれ?」
つい、首を傾ける。
だって…。
(携帯…水色に光ってる)
これは、メールが届くと携帯が光って点滅する、んだけど…。
ここは幕末。
まず電波なんてないし、携帯が開発されるのは、まだ随分先の話。
なら、何故、あたしの携帯に、
『新着メール1件』
って、表示されているんだろう。

