『〜〜っ!馬鹿じゃない!千春が頭良すぎるのっ!!』
『違うよ。あたしは範囲を復習しただけだもん。あたしだって抜き打ちテストだったら無理だし』
『うっそだぁー!あたしは信じない。信じられないっ!』
テストを握りしめながら、千香が喚く。
これにあたしは流しながら適当に返事をしていると、いっつも担任がこう言うんだっけ。
『はははっ。まあ、白石妹は運動神経抜群で、白石姉は秀才。
お前ら、足して2で割ったら丁度いいのになあ』
『『よくない(よ!)』』
って、担任に言い返してたんだっけ。
あたし達は二卵性の双子で、昔は本当に容姿はそっくりだった。
長い黒髪に、二重の少し大きな瞳。
特に髪はお母さんが皆に自慢するくらい、艶やかだった。
だけど、運動が好きな千香は…。
『髪長くて邪魔!遊びにくいっ』
とか言って、お母さんの目の前で、自慢のロングを自分でばっさり切った。
その瞬間、お母さんったら気絶したんだっけ。
それからというもの、千香はショート、あたしはロングになったから、あたし達双子は見分けがつくようになった。

