───
─────
山のようにあった洗濯も、ついさっき無事に終わり、土方さんの部屋へ向かう。
…怠かった。とてつもなく。
途中、アクシデントがありながらも、たっぷりと時間をかけて洗った。
「あ、千春さん」
「……沖田さん」
肩を片手で揉みながら、廊下を歩いていると、隊服を身に纏った沖田さんが歩いていた。
何故か、手にお茶と団子を持って。
「ちょうどよかった。一緒にお茶しませんか?」
近藤さんと一緒に縁側で団子を食べるんです、とニコニコ笑顔の沖田さん。
あたしは、沖田さんの持っている団子を見ながら、ポツリと呟く。
「……それ、お客様用のお菓子です」
「…そうでしたっけ?まあ、いいじゃないですか」
とぼける沖田さんに、ため息を吐く。
絶対、わかってて持ち出してるし…。

