昼下がりの屯所。
道場からは、隊士達の大きな声と、竹刀や木刀のぶつかる音が聞こえる。
あたしが平成にいた頃は春だったから…もう今は夏なんだろう。
屯所に咲いていた桜も今は散って、葉桜に変わってしまった。
──バサッバサッ
「………怠い」
どうして毎日ちゃんと洗濯をしているのに、毎日毎日、山のように洗濯物があるのだろうか。
不思議で仕方がない。
それに……。
「千春ちゃーん!千春ちゃんっ!」
「………何ですか、雪さん」
どうして、あたしが新しい女中の世話、なんてしなくちゃいけないのよ…。
新しく入った女中、雪さんは…。
「なぁ、どないしよ!?これ全然泡だたへん〜!」
「………何やってんですか」
物凄く、面倒くさい人。

